やりたいことが叶わない理由と叶える方法

やりたいことが叶わない理由と叶える方法

「筋肉がうっすら見えてさ、シュッとしたスタイルになりたい。いや、バッキバキじゃなくていいんだよ。筋肉質な感じ?憧れるなぁ。」

そんなことを思ったことは、ない?私は毎日思っている。

お風呂に入るために脱いだ時だ。もうちょっと、なんとかならんかなぁ。このわがままストマック。お風呂に入る前に全裸になって子ども達と走り回っている時、走り回ると揺れるお腹が我ながらなんとも滑稽で面白い。

今思えば、「筋肉をつけたい」っていうのは若い頃から思っていた。ずーっと、頭のどこかで。

そうなのだ。若い頃から、ずーっと思っていたの。

つまり素敵な体型には、生まれてこの方なったことがない。

では、重要なことを叫ぶよ。よく聞いてほしい。

「筋肉をつけたい!」といくら考えても、筋肉はつかないのだ!

何を当たり前なことを!って思ったでしょ?思ったよなぁ。私もそう思う。でもこれってとっても大切なことだ。

私は一昨年、毎日早起きをしていた。ある日決めたんだ。「1日3時間睡眠で生きていこう」と。自分の自由な時間が欲しい。自分を高める時間が。でも仕事の後は子ども達と遊ぶ時間にもしたい。だから決めたの。「1日3時間睡眠に、俺はなる!」とね。だから、睡眠に対する様々な知識を仕入れることにした。睡眠に関する本を読み、短眠の講座を受け、自分なりの方法を模索している。今のところ「週に2日は5時間睡眠。残りは3時間睡眠。」でうまくいっている。段階的に5時間睡眠の日もなくしていくつもりだ。それによってものすごい時間が手に入る。なんせ今までは8時間寝ていたんだからね!8時間を3時間にして手に入れられる時間は1日5時間!!!毎日やれば1年で1800時間以上が私のものだ。ここは精神と時の部屋か!?

これは、決めたんです。「早起きをする!」と。だから次の日から、できた。3〜4ヶ月は続けた。
生活のベースが変わったから今はやっていないけれど、必要とあればいつでもできる自信はある。

ある日、小4の娘が、私の真似をして早起きを始めた。

「私も、5時に起きる!起こして!」

おお。いいね、わかったよ!
毎朝5時に声をかけることにした。起こした私が驚くほどに、スムーズに目を覚ます娘。今までいくら起こしても起きなかったのに・・・。5時に起きる!と決めたことで、彼女の脳は起きる道を選んだようだ。

1週間5時に起き続けた次の週、娘は次のステージに進んだ。

「できれば・・・4時に起きたい。無理なら5時に起こして。」

なるほど、さらに自分を高めたいと思ったんだね。

結果・・・彼女は6時にすら起きられなくなった。

原因ははっきりしている。

「る」を「たい」に変えたからだ。

彼女は自分をレベルアップさせようと思った結果・・・「私はやる!」っていう決意が「できれば、やりたい」の願望にランクダウンしたのだ。

やりたいは、叶わない。

どうしてかというと、「やりたい」には仲間がいて、彼が絶対についてくるからだ。

彼の名前は「きっと無理だけど」

人は、手が届かないから欲しくなる。
でもそこには「手が届かない」と認識してしまう自分がいるんだ。

海外旅行に行きたいなぁ。って呟く時、人は海外旅行に行けていない。行けない今を知っているから「行きたいなぁ」ってなる。試しに「海外旅行に、行く!」って言ってみよう。急に現実感が増してこないかい?海外でバカンスを楽しんでいる自分が明確に想像できるだろう。

じゃあいつ行く?どうやって休みを取ろうか?どこに行こうかなぁ。
ほら、現実的なアイディアまで出始めた。脳ってそういうものなんだ。

「車を買いたいな」は実現しないけど「ポルシェを買う」は実現する。

「カレーを食べたいな」よりも「今晩はカレーを食べる」の方が、今晩はカレーだ。

当たり前のことのようだけれど、めっちゃ大事なことだから、メモしておいた方がいい。

「やりたい」を叶えるためには、「やる!」に変えればいいんだ。

小さいことからやってみよう。
ゲームがやりたい。じゃなくて、今日はゲームをやる!
学校休みたい。よりも、今日は学校を休む!
一日中寝ていたい。よりも、今日は一日中寝る!

自堕落になってしまいそうだが、そうじゃない。
自分で決めたから気持ちはスッキリできるし、次への切り替えも簡単になる。

「テストで100点取りたいなぁ。」は絶対に叶わないけれど、
「テストで100点取る!」と決めたら叶う可能性はある。
テストなんて攻略法があるのだから。

思考は練習で変わるの。

考え方は変わらないなんて嘘。

人は、いつからでも成長できるし、変われる。

しかも方法は簡単。「変わりたいなぁ」を「変わる!」にするだけなんだ。

ここで注意点を1つ。

「たい」を「る」に変えるのは正解。どんどん変えたらいい。

ただ・・・

「たい」を「べき」に変えると苦しくなるだけだから、注意しよう。

「勉強をやるべきだ」に脳は拒否を始める。
「母親は優しくあるべきだ」と考えても精神的に辛くなって続かない。
「カレーは食べるべきだ!」って言われたら大好きなカレーが嫌いになっちゃいそう。

「べき」は義務であり、束縛であり、呪いであり、鎖だ。

縛られると抵抗したくなるのが人間で、これは当たり前のことなんだ。

あ、縛られることに快感を覚える人は続けたらいいです。それを否定するつもりは全くありません。たまには縛られるのもいいかもしれないが、その根本には「縛られたい」があるでしょ?

他人に縛られるのが、常態化していくと、今度は「自分で自分を縛り始める」。
「べき」には強い拘束力があるから、それを受け入れれば続けることはできるけど、心が削られるからね。それは覚悟をした方がいいし、よっぽど強い人しか続か無い。そして「べき」で生きてきた人は、周りにも「べき」を求める。だから負の連鎖が続いていく。

そんなものを「夢」にすると、苦しいばかりだ。覚えておこうね。

「べき」は強いが苦しい

「たい」は魅力的だが効果がない

「る!」に変換することで、夢は叶うのだ。

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